九十九神

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そして、このサイトにはそんな魂が沢山いた。 未完の物語に閉じ込められた魂は、その時計を止められたまま、行き場を失い蠢いていた。 「あ!!これイケそう!!」サクラは又下らないネタを思い付いては、携帯で新しい作品を書き出していた。 九十九神「未完」の神は荒神になりつつ有った。 少し彼女にお灸を据えてやらねば… 携帯が振動したので、メールか着信かとサクラは思ったが、どちらでも無かった。 「あなたの作品がランキング一位になりました!!」 画面に表示されたのは、書きかけのサイトのホームページ!! サクラはパニックになる。 ランキング一位なんて有り得ない!? 震える指でサイトのホームページを読むと、昔書いて放置していた作品のタイトルが有った。 あれ?これってどんな話しだっけ? サクラは自分の作品を読み始めた。 あ~!!こんな作品書いてたなぁ…え!?でもまさか… これが!? 興奮しながら作品を読むサクラ…ところが… 「な…なにこれ!!」
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