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2014年、夏―――
｢うわぁ、この肉美味そ～!!｣
「なぁ、こっちのコンロ、炭足してくんない？」
今年でこのバーベキューイベントも３回目。
３台設置されたバーベキューコンロの周りには、チャラチャラした身形の若い男たちがそれぞれ群がっている。
―――そういう俺も、だいぶチャラくなったよな・・・。
昔っからやんちゃでお調子者。
クラスではいつも目立つ存在で、それは大学生になった今も変わらない。
「おい、柊哉！
お前もぼーっとしてないで、後輩たちを指示するなり手伝うなりしろよ!!」
コンロの傍にダッチオーブンを運んでいた匠海(たくみ)が、小型のクーラーボックスを肩に掛けたまま突っ立ている俺に苦言を吐き捨てる。
「ったく！
せっかく後輩たちが女子大生との合コンをこじつけてくれたんだから。
せっせと働いて女の子たちを迎えようぜ？」
「ああ・・・、悪い。」
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