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「いつもの事ですからもう慣れました」
そう言った受付嬢の目から光が消えている。
感情を押し殺したのか…中々仕事が出来る人だな。
「すみません、Dの方も完遂されてしまいました」
「ああ、もういいです」
俺は頭を下げた受付嬢に諦めたようにそう告げた。
「待てよ、なんでお前がこんな所に居るんだ」
冒険者ギルド支部の建物から出ようとしたら仮面の青少年に肩を掴まれる。
「離せ」
俺はイラついているため不機嫌オーラを出しながら言う。
「レミーさんの知り合いですか?」
「違う!が、こいつは俺の記憶が確かなら王族の護衛をしてたハズだ」
「!王族の!?」
受付嬢はさっき以上に驚いたように声を上げた。
周りの人達もなんだなんだ?とこっちを見る。
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