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「てめえの勘違いだろ、つーか誰だよ」
「ふっ、俺の名前だと?聞いて驚くなよ!」
「いやいいよ」
仮面の青少年が得意げに自己紹介しようとしたのを遮り、肩を掴んでる手を払ってドアに手をかけた。
「待て!」
「うるせぇな……殺すぞ?」
「…!?」
でかい声で俺を静止させようとした仮面の青少年に向かって威嚇する。
…まあ威嚇って言うより、ただ言っただけなんだけど。
「レミーさんどうしたの?」
急に剣に手をかけて険しい顔つきになったのを不思議に思ったのか、受付嬢が聞く。
「お前…誰だ、名を名乗れ」
「生憎と名乗れる名前が無いんでな」
「えーと…ノネムさんだって」
受付嬢が俺が記入した紙を見て仮面の青少年に教える。
…ノーネームを略しただけの簡単な偽名なんだけど…まあいいか。
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