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いつもの道を少年と終始無言で歩く。
「ここからが研究所の区画だ」
25分ほど歩き研究所が立ち並ぶ場所へと案内した。
「わざわざありがとうございます、あとは自分で探せますので」
「頑張って」
ヒラヒラと後ろ手で振って少年と別れる。
そして近くにある店に入り、当初の目的である飲み物を買う。
昼に近いからかすっげー混んでて会計するまで10分もかかった。
店から出て飲み物片手に公園へ戻るべく歩き出す。
「ちょっとー!そーこのひーとー!」
店からそんな離れてない距離でさっきの少年が走って来た。
「はぁ!はぁ!…よかっ、た…! 間にあっ、た!」
俺の前で息を切らしながら膝に手を当てる。
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