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slaver
「ほら、ゆつちゃん。電気消すよ」
七美はケーキに立てられた蝋燭に火をつけると、照明をリモコンで消して、バースデーソングを歌う。
「さぁ、フーって消して」
そう言われてワタシは蝋燭の火に息を吹きかけた。
今日はワタシの24回目の誕生日。
「っていうか七美。何でホールで買ってくるのよ。こんなに食べきれないでしょ?」
電気を点けた七美に文句を言った。
「だって、カットされてるケーキじゃ、蝋燭が立てられないじゃん」
七美は子供のように頬を膨らませる。こういうところが本当に可愛くて、ワタシは七美のことが大好きなのだ。
「いいも~ん。私が一人で全部食べるんだから」
七美はケーキを八等分にカットすると、そのうちの一つをワタシの前に置き、残りの七つを自分の前に置く。
「そんなに食べて太っても知らないよ」
「へへぇ~ん。ポッチャリして巨乳になったら、揉み応えが30%増して、ゆつちゃん嬉しいんじゃないの」
七美がニヤッとする。
「人をエロオヤジみたいに言わないの」
「へへ、今夜は私がエロオヤジになっちゃうんだもん」
「何よ。それ?」
「今日はゆつちゃんの誕生日だから、夢の極楽ツアーに招待してあげるの」
「夢の極楽ツアー?」
ニヤニヤしている七美に向かって聞き返した。
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