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『遠坂先輩を目で追いかけてる理由は、先輩が気になるから。で、なんで気になるかが解らないんだろ？…それは一目惚れってやつだよ。え？あー…まぁ、俺もそうだったしね。一種の体験談だな。まぁ俺は自分で気付いちゃったけど』
と、ついこの間沙希に言われた。ティスタも同じようなこと言われた。
…それからずっと考えた。
言われてみれば、そうなのかもしれない。と気付いたのは昨日の夜。
そして今に至る。
「本当、革羅も成長したよな…よしよし」
「やめろ撫でるな」
周りに他の部員居ます！皆の視線が生暖かいです！はよ止めろ。
―ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…
「あ、部活終了じゃん」
「だな」
手に持ったままだった青色のベースをケースに戻す。
「ちょっとシンセ仕舞ってくるわ」
「おう」
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