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「じゃあまたね?体調管理には気をつけて?」
「はい。お疲れさまでした」
「お疲れさまでしたー!」
遠坂先輩と昇降口で別れる。
俺達は鄙璃を待つからだ。
「(んー…あ、そうだ)」
うんうん言っていた沙希が、バッと顔を上げ言った。
「そういえば鄙璃、水泳部の書類出すから遅くなるって言ってた。だから革羅は先に帰ってて!」
と、俺の背をぐいぐい押す。
「えっ、ちょっ…」
「ほらほら!革羅は一人暮らしなんだから、遅くなったら大変でしょ!」
「そりゃそうだけど…!」
前にいた遠坂先輩と紫先輩が声に気づき振り向く。
「仲良いねぇ」
「……紫。僕は買い物して帰るから、革羅くんと先に帰ってて?」
え、俺?俺なの?名指しなの?
「ん?わかったわ。気を付けてね」
「ほら、紫先輩も遠坂先輩もそう言ってるから!」
「……………………わかった」
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