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私が京壱とそういう関係になったのは、明彦との十数回目の別れの時で、私から誘ったのがきっかけ。
あんなに女がいるのに一度も京壱のトラブルを聞いたことが無かった私は、興味半分寂しさ半分で近付いた。
彼は何も聞かず私を受け入れ、抱いた。
愛のないセックスだったけど、私は京壱に嵌った。
ベッドの中でだけ京壱を独占している優越感が気持ちよかった。
あの斑目京壱が、私だけのもの。
将来が約束されている有望株。
でも私は京壱から離れた。
何を考えているのか解からなかったから。
京壱はいつも私ではない誰かを探して、彼の中に私がいないと知ったから。
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