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「おい克人、本当にその地図大丈夫なのか?遭難とか勘弁してくれよ?
ってかちょっと休憩!」
そう言って秀介は岩の上に腰を下ろして水を飲み始める。
俺も腰を下ろして秀介と同じように、ペットボトルのお茶を飲み始めた。
「確かに……この地図通りならもう着いてもおかしくないんだけど。
もう、野生の勘で行くしかないな」
「野生で育った事の無いお前のその言葉には不安しか感じないよ俺は」
秀介はそう告げた後、木々の隙間から見える空を見上げる。
「夜までに、たどり着かなきゃ真剣にヤバイよな……」
俺は秀介と同じ気持ちで溜息をつきながら、再び地図を見つめた。
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