第一夜:克人と秀介

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「あっ!」 思わず声を出してしまった俺に秀介も足を止めて反応する。 「どうした?」 「いや、圏外になってるからさ……」 「マジ!?」 そう言って秀介も自分のスマートフォンを確認する。 「うわぁ……最悪!!」 額にスマートフォンをあてながら秀介がそう呟いた瞬間、前方30mくらいの所に民家らしきモノがあることに俺は気づく。 「おい……秀介。あれ、何だと思う?」 俺が指さした場所を見た秀介は嬉しそうな声で反応する。
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