第一夜:克人と秀介

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俺の発言に目が点になる秀介。 「お前は本当、思いついたらすぐだな! ってか何でパンツとか着替えまでカバンに入れるんだ?もしかして泊り!?」 「あぁ、だってバスがその村の近く通るのって1日1回しかないらしいからさ」 「どれだけ田舎なんだよ、そこ」 ーーーーその翌日、眠たい目を擦りながら秀介は俺の家の前にやってきた。 背中には大きなリュックを背負っている。 「お前、カバン大きすぎじゃないか?一泊だけだぞ?」 俺は鼻で笑いながら秀介の出で立ちに一言告げ、玄関の鍵を閉めてすぐにスマートフォンを秀介に向ける。 「克人、お前……写真撮る気だろ!」 「ピンポーン!」 俺はそう言いながら撮影ボタンを押し、秀介と並んで駅に向かって歩き出す。
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