1517人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ん、…は、ぁっ…わ、た…くるし、」
何とかそれだけ伝えると、唇がやっと離れた。
混乱しっぱなしの頭で、これで解放されるってほっとした。
そう、思ったんだけど…
「…っ!…おいっ!渡瀬!」
こいつの顔は俺から離れて行くこと無く、俺の首筋へ。
小さな痛みが走って息を呑む。
やばい、やばい。
こいつを止めないと!
そう思うのに、身体は動かなくて。
掴まれたままの手が震える。
首筋を舐められて、ゾワゾワする感覚に身体を捩れば、「…じっとしてろって」と、耳を食まれる。
最初のコメントを投稿しよう!