1516人が本棚に入れています
本棚に追加
/764ページ
怖かった。
男にこんな事されんのも、渡瀬が別人みたいなのも。
今までどんなに怒っても、こんなにこいつの事を怖いって思った事なんて無かったのに。
抵抗できない自分が、怖かった。
「...何でっ...」
嗚咽を堪えて声を出す。
「...お前何でこんな事すんだよ」
背中を向けたまま言った。
顔を見て聞ける気はしないから。
でも今ちゃんと聞かないと、もう俺たちは終わりだと思った。
きっともう幼馴染ですらいられないって。
最初のコメントを投稿しよう!