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俺の髪を撫でる手が止まり、頭に乗せたまま。
渡瀬が息を飲む気配。
何て答えが返って来るのか、俺も緊張でちょっと息が苦しい。
横向きに丸まったまま、渡瀬の返事を待てば、小さな溜息が聞こえて。
「お前さ...俺にここまでされて、それでもホントにわかんねーの?」
そう答えられて、更に小さく丸まる俺。
「...わかんねーよ」
だって、だってさ。
お前俺の事嫌ってたんだろ?
あんな嫌がらせを繰り返すくらい、俺の事嫌いだったんじゃねーのかよ。
こんな事されて、それでもわかんねーのって、それじゃまるで...
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