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ぼーっとしたまま外を眺めて、考えんのはやっぱあいつの事で。
あいつ、もううち来てんのかな。
先行ったって母ちゃんに言われて、あいつ、どんな顔してんだろ。
「はぁー...」
いや、でもさ。
教室にいれば結局会っちまうんだよな。
サボれば良かったかな。
「うぅー...」
机に突っ伏してみれば、誰かが教室に入ってくる気配。
「あれ?佐川、早いじゃん」
めっずらしーと言って笑ってるのは俺の親友。
「おー。花岡くんおはよ...」
君もずいぶん早いのね、って思いながらも顔を花岡に向ける。
こいつが俺の苦悩なんて知るはずも無く。
にこにこしちゃって...うん、今日も可愛いね!!
なーんて思ってたら、俺を見てる花岡の笑顔が一瞬固まって。
ん?何だ?
と思ったら、ニヤリと悪い顔。
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