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百合奈さまの鳥籠に入った、カナリア---わたし。
カナリアを欲しがる、寧々。
「リア・・・こんなこと」
「貴女の為よ?寧々・・・さあ」
---わたしに身体を開きなさい?
甘い囁きを、彼女の耳元に落とす。
わたしの与える悦びに、打ち震える彼女を見て。
たまらなく沸き立つ、感情。
独占欲。
ああ。
穢れているのは、わたしの方。
カナリアは、百合で編んだ鳥籠の中から誘い出す。
鈴の音の様な啼き声で。
もっとわたしに聴き惚れて。
もっとわたしに夢中になって。
そして貴女を、
離さない---
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