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暗器使いの衣装も調達したところで次の準備ー魔王側でのキャラ作りに取りかかりました。
まぁでも魔王側っていっても所詮は魔族ですからねぇ…見た目をどうするかってだけなんですけども。この辺は勇者のキャラ設定の方が楽しいですよねぇ。
あ、魔族と悪魔は違いますからね、ちなみにですが。魔王とはすべての『魔』の王です。その『魔』の中でもランクや種類はかなりたくさんあります。
あぁでも魔王の側につくのなら魔人型が一番良いですかね。
私は女神様から頂いたカタログのようなものをパラパラとめくる。このカタログには魔族の種類がこと細かく載ってある万能なアイテムなのです。
そこであるものにふっと目を奪われました。
「蛇の王…ですか。いいですね、個人的にスゴくかっこいい気がしますよ」
ちゅうにびょうというものを調べたことがありますが、それに似た気持ちが身体を駆け抜けました。
ええ、もちろんこれで決定です。
勇者側では暗器使い
魔王側では蛇王
監察官として、私は明日から勇者と魔王を記録することになります。
干渉はもちろんしません。するとしても少しの説明と、補足だけです。運命を決めるのは私ではなく、彼らなのですから。
定まった運命などはないのです。
決められた道などは存在しません。
決めるのは自分であり、そこに他人という存在は何の意味もないのです。
私は欠伸をひとつもらすと、黙って瞳を閉じた。
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