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ええそうです。
出ましたよ、もちろん。
「あ、ヴァイスー?オレオレ、オレダヨー」
「…あなたはオレオレ詐欺ですか!そして五月蝿い!!」
「ちょっ!ヴァイスちんそれはひどいよ!」
電話の向こうの相手は情けない声を出す。私は舌打ちを押さえ、イライラ気味にゆっくりと言った。
「…で、用件はなんですか?神よ」
ひょうきんな声とバカっぽい口調、そして顔をしかめるほどの大声を上げたのは、とても残念なことに私の上司でありました。
全世界の神を信じている人達、本当に申し訳ありません。あなたたちが信仰している世界の創設者は、こんな奴ですよ。
「…んーちょっと色々あって戻ってきてほしいんだよね~」
「は?私、ついさっき仕事を終えたばっかりなんですが」
「まぁまぁ残業代出すからさ!」
「そういって出したことありませんよね?」
「ええーお願いだよぉ!いち大事なんだよぉ!君みたいな優秀な人がいないと今日は寝れないよ!」
何が悲しくて男の泣き言などを聞かなくちゃいけないんだ。ため息をこぼす。そしてもう一度きっぱり断ろうと口を開いた。
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