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「申し訳ありませんが今日は帰らせて「ヴァイス、お願いよ」わかりました!!!」
「…わぁ相変わらず女神は凄いなぁ~あのヴァイスちんがイチコロだよ!」
「……」
私は女神様には弱いのです。
女神様とはもちろん神の奥方のことですよ。それはもう輝かんばかりの美しさをお持ちでそれに加えて心優しい性格。まさにその姿は女神!
「ヴァイスちん、とりあえず戻ってきてネ。女神がいいお茶出してくれるってよ!」
「わかりましたよ…」
…仕方がない。
女神様のためだ。あの人のために仕事をするなら本望。
私は乾いた笑みを浮かべながらも今まで歩いてきた道を戻っていった。
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以上が回想です。
それが何故「…私はなぜここにいるのでしょうか!?」に繋がるのかと言うと今の私の状況を見ればわかると思いますよ。
一面真っ白な部屋に、目の前には大きなモニター。そしてその隣にはシャワールームのような、電話BOXのような小さな個室がある。
そして、部屋の真ん中には私。
装飾のないいたってシンプルな椅子にがっしりと固定された手足。そして猿轡。
つまり、完全に拘束された状態なのですよ。
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