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ことりの事を好きだと気付いたのは、中1の時。
彼女に初めて彼氏が出来たと知った時。
彼女とは家が近く、親同士も仲が良く、幼い頃からよく遊んでいた。
私自身も疑う事無く、特別に仲の良い親友だと思っていた。
けれど幼い私に時折訪れるのは、彼女に「触れたい」と思う発作。
それは自我が芽生え始める頃から、既に始まっていて。
「ねぇ、ことり」
「なぁに、あずちゃん」
「ほっぺ、さわってもいい?」
「うん、いいよ?」
彼女の頬に初めて触れたのは、小3の時。
人差し指で、そっと彼女の頬を押す。
白くて柔らかくて、まるでお餅のようで。
美味しそうだと思った私は、唇を寄せて、お餅を舐めた。
「ひゃっ」
「ことり」
「あずちゃん、くすぐったいよぅ」
「ことり、ほっぺおいしいね」
「やだぁ、おいしくないよぅ」
彼女のお餅は、淡いピンクに色付いて
もっと食べたいと、本能が言ったんだ。
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