朝霧神那、襲来

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 ガタ、ガタガタンッ……ツンツン。ユサユサ。 「もぉー……」  パシンッ!ゴンッドゴッ、ドカッドンッドンッドン―― 「…………」 「ねぇ。この山に住み着いて、ずっとダラダラ寝てばっかりいる鬼ってアンタ?」  ある日、俺の所に1人の少女の皮を被った暴漢がやってきた。ふあぁぁ、いてて……はぁ。機嫌が悪そうな声と体の痛みにうっすら目を開ける。  まず見えたのは、足。たぶん俺の背中を蹴りたくったんだと思われる、細い足。彼女は学校の制服を着ているし、高校生くらいか。あぁ、眠い。  それなりに大きな山の頂上付近にあるこの山小屋に、しかもこんなやつに見つけられるはずもないのに。よく1人で来られたものだな。ウトウト……  まぁ、どうでもいい。俺は寝たい。眠いから寝る。以上。 「ぐぅー……」 「寝るなぁぁっ!!」 「い゛っだだだっ!目が、覚めたから……痛いっ、離しなさい」 「もう、初対面の客人を前によく堂々と寝られるわねっ」  いやいや。初対面のくせによく怒鳴ったり蹴ったり耳を引っ張れるな!?鬼か!?言えば、確実に蹴られるのでこみあげてきた言葉を飲み下す。
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