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――翌日。俺は軽く仮眠をとっていたがぐっすりは眠れず、常に意識が背中に集中していた。彼女は、昨日と全く変わらない。動いた気配もない。
3日目。1か所を除いては昨日と変わりはない。変わったのは――
「ぐうぅぅーきゅるるるー……」
彼女の腹が先に音を上げだしたことか。
さぞ顔を真っ赤にさせて恥ずかしがっていることだろうが、振り向くものか。1日中腹は悲鳴を上げていたが、それでも彼女は動こうとしなければ喋ろうともしなかった。
俺は俺でずっと同じ姿勢、小娘に背を向けたまま横になって目を閉じていたさ。気になって、珍しいことに眠れないんだが。
いつもなら勝手に睡魔が手を引いて、何年も寝っぱなしの時もあるというのに。眠りに落ちることもない。
4日目。彼女の腹の音も全く聞こえなくなった。普通の人間なら、生きるために体が勝手に食料を求めに動き出してもおかしくはない。
この小娘、普通の人間じゃないのか?それとも、そうまでして俺に守護神になってもらいたいと本気で思っているのか。いずれにしても、こんな小娘は初めてだな。
「ふ、っ……」
あと4時間で5日目に突入すると思った矢先、背後でバタンッと音がした。
「参ったな。これほどまでとは……」
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