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このとき。
俺の耳には、彼女のタイプが“保健の先生”ということだけしか聞こえてきてなくて。
アイツみたいになれば、俺にも興味を持ってくれるんじゃないかって。
淡い期待を抱いた、馬鹿な俺。
「保健の先生…ね」
今考えたら、アイツのようになろうとか考えてる時点でおかしいことなのに。
その時は、本気だったんだ。
そのくらい、切羽詰ってたんだろうな。
彼女に近づけるなら、そんなのお安い御用だ。
そんな軽い感じで、でも真剣で。
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