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感情は顔には出さないように。
でも内心バクバクで。
少しだけでも彼女の近くにと選んだ席。
だけど、すぐにこの席に座ったことを後悔した。
窓から入ってくる爽やかな風に。
サラサラと彼女の髪が靡くたびに、フワリと香るあのシャンプーの匂い。
やべぇ…
クラクラする。
まだまばらにしかいない教室の中、彼女の話し声まで聞こえてきて。
その少し高めの声は、なんだか心地よさを感じる。
目を閉じて、ずっと聞いていたい。
そんなふうに思うのは、彼女に惚れてるからなんだろうか。
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