Ⅱ.恋の味…?

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感情は顔には出さないように。 でも内心バクバクで。 少しだけでも彼女の近くにと選んだ席。 だけど、すぐにこの席に座ったことを後悔した。 窓から入ってくる爽やかな風に。 サラサラと彼女の髪が靡くたびに、フワリと香るあのシャンプーの匂い。 やべぇ… クラクラする。 まだまばらにしかいない教室の中、彼女の話し声まで聞こえてきて。 その少し高めの声は、なんだか心地よさを感じる。 目を閉じて、ずっと聞いていたい。 そんなふうに思うのは、彼女に惚れてるからなんだろうか。
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