Ⅱ.恋の味…?

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「――…でね。…って、海斗聞いてる?」 ベタベタと俺に触れる美佳の香水の匂いがきつすぎて。 いつの間にか彼女を匂いを遮ってる美佳に若干イライラしながら。 「自分の教室戻ったほうが良いだろ」 ほら。と、美佳の手にあるケータイを顎で指す。 「まだ海斗といたいのに…」 俺は早く解放されたいけどな。 そう思っても無表情。 興味がないから、どんなに上目遣いに見つめられようが。 体にベタベタ触れられようが。 どうでもいい。 美佳が立ってるその後ろに彼女がいて。 ここからではよく見えない。 そっちの方がずっと気になってて。 だから、早くそこをどいてくれ。 それが俺の本心だった。
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