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「――…でね。…って、海斗聞いてる?」
ベタベタと俺に触れる美佳の香水の匂いがきつすぎて。
いつの間にか彼女を匂いを遮ってる美佳に若干イライラしながら。
「自分の教室戻ったほうが良いだろ」
ほら。と、美佳の手にあるケータイを顎で指す。
「まだ海斗といたいのに…」
俺は早く解放されたいけどな。
そう思っても無表情。
興味がないから、どんなに上目遣いに見つめられようが。
体にベタベタ触れられようが。
どうでもいい。
美佳が立ってるその後ろに彼女がいて。
ここからではよく見えない。
そっちの方がずっと気になってて。
だから、早くそこをどいてくれ。
それが俺の本心だった。
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