Ⅱ.恋の味…?

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「ソレ、ちょうだい」 気づいたら、彼女に話しかけてる自分がいて驚いた。 あれだけどうしたらいいのかって悩んでたくせに、それはあまりにも簡単で。 キッカケは、また苺ミルク。 聞こえなかったのか、何も応えない。 俯いたままの彼女は俺を見ようとはしなくて。 もう一度言った方がいいのか…なんて、少しテンパってる俺に。 「はい」 差し出された苺ミルクを見た瞬間。 昔みたいに無邪気な笑顔をする自分に慌てて口許を引き締める。 俯いたままの彼女は。 まるで、あのときの俺みたいで。 今、何を考えてる? 今、どんな顔してる?
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