Ⅱ.恋の味…?

15/15
648人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
チラリ、振り返って彼女を見れば。 俯いてた彼女の耳が真っ赤だったことに気がついた。 何かを誤魔化すように小さく頭を振って、でもその横顔はなんだか嬉しそうに見えてしまって。 勝手に都合のいいほうへと考えてしまう。 好きだ。 メチャクチャ、好きだ。 何がって。 そんなの説明できなくて。 彼女のちょっとした仕種さえも可愛く見える。 はにかむ彼女にドキッとする。 甘い香りに翻弄される。 他の女とか、ホントどうでもいい。 もう、重症で手に負えないくらい。 頭ん中、アイツのことばかりなんだ。 恋の味…? なんだそれ。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!