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チラリ、振り返って彼女を見れば。
俯いてた彼女の耳が真っ赤だったことに気がついた。
何かを誤魔化すように小さく頭を振って、でもその横顔はなんだか嬉しそうに見えてしまって。
勝手に都合のいいほうへと考えてしまう。
好きだ。
メチャクチャ、好きだ。
何がって。
そんなの説明できなくて。
彼女のちょっとした仕種さえも可愛く見える。
はにかむ彼女にドキッとする。
甘い香りに翻弄される。
他の女とか、ホントどうでもいい。
もう、重症で手に負えないくらい。
頭ん中、アイツのことばかりなんだ。
恋の味…? なんだそれ。
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