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会社終わりのチャイムが鳴るのと同時に部下の大沢が声を掛けてきた。
まだ28歳と若いが元気があって仕事も出来る。
何かと目を掛けてやっている部下だ。
「課長~たまには一杯おごって下さいよ~!」
少々軽いのが気になるが、部下にそうねだられて気分の悪い上司はいないだろう。
大沢を連れて行き付けの小料理屋と洒落たバー1件をはしごしてタクシーで自宅に乗り付けたのは日付が変わる頃だろうか?。
ただ、飲んでいる最中の話題が、いかに自分の上昇志向が強いかという事と夏子への関心が異常に強い事には辟易したが……
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