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「わ、本当に彼女いたんだ、ショック・・・」
「羨ましい・・・」
「好きだったのに・・・」
周りから視線を浴び、羨望と悲嘆の混じった話し声が聞こえる。
私の指が絡まるように繋がる先は学校の王子の手。
楽しそうに私が笑えば、彼も微笑んでくれる。
私が愛の言葉を捧げれば、彼も愛の言葉を口にする。
でもどんなに愛情を示したって、
心には届かない。
だって私達は偽物の恋人。
それでもいい。
彼の隣に居れるのなら。
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