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「ほんじゃ、また明日な!」
俺もそう言って自転車を押し始めた瞬間、昇平と宮永が声を合わせて言葉を返す。
「また明日じゃなくて、また今日な(っすよ)!」
その言葉の直後、3人で顔を見合わせた俺達は、深いため息と共に自宅へ帰っていった。
自転車を漕いで10分。
自宅についた俺は整理整頓の整の字も無いリビングを歩いてソファに飛び込んだ。
壁掛け時計に目をやると既に3時半になろうとしているところだった。
『このまま寝たい。でも、このまま寝たら社員旅行には行けない……』
ゾンビのように起き上がった俺は、下着などを適当にクローゼットから選んでリュックに詰め込んだ。
『頭が割れるように痛い……。こりゃあマジでそろそろ死ぬな』
いつの間にか意識は途切れ、朝になっていた。
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