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敏感な部分の刺激に気を取られる。力が入ると、花の中にある指の感触がする。
だんだんと息も荒くなり、意識が白くなって行く気がする。
声を出さずにはいられない初めての快感の波に、あたしは飲まれてた。雅也は繰り返す。
「ねぇ、これ本当にレイプ?」
「・・・っ・・・ぁぁあ・・・!」
やがて知らない大波があたしの全身を覆った。雅也の手の動きも早くなり拍車をかける。頭の中の真っ白が弾け、全身に広がり震え、
あたしは脱力した。
あたしと雅也は、本当のエッチはした事がない。
いつも彼があたしをいかせて、終わりだった。
会ったら変な事をしないっていう約束なんて、無理だろうか。
彼を信じること自体が無理な話なのだろうか。
でも、彼は言った。
『・・・俺を元に戻せるのは、お前しかしないのに』と。
あたしに何か出来ることがあるのならば。刑務所に戻る前に・・・。
「はぁ~・・・っ、甘い、あたし甘い!」
こんなだから誘拐・監禁なんてされたんだ。
自分の身を守るのは自分しかいないのに、この次から次へと浮かんでくる【雅也のため】の行動は一体なんだろう。
迎えに来るのを前提に旅行カバンまで用意して・・・。
心の中で自分を責め続けながら、気付いたら眠りについていた。
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