第2章

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朝 いつも通りに起きて、髪を整える。僕の髪は一応地毛だ。黒染(スプレー)めしてあるけれど。本来は白い髪に、目は…赤。 だから僕はカラコンをする。 同室には友人の佐野優。僕のいるこの寮は最底辺の設備で、ほかの生徒会専用棟とかとは違って食事がでない。だから、僕は優のために朝御飯を軽く作る。 準備が整うと、学校の門が開いた頃に行く。 「おはようございます、看守さん」 「お、雪君か!!いつも早いね!!」 「まぁ…あ、今日のお茶請けですよ」 「お、いつも悪いね…なんかあったら言いなよ!!」 「はい」 看守さんはとてもいい人だ。僕はお茶請けにと、毎日クッキーとかを焼いて渡している。 寮暮らしの僕は、あまり人と話さないけれど、看守さんは話しやすく、楽しい。 そんな看守さんを抜けて、職員室へ向かう。
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