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side 副会長
……私の名前が副会長のままなのは突っ込みません。
今、私は生徒会の雑用係こと笹川雫君といます。
去年の秋からの付き合いですが…この子だけは、いまだにつかみ所がない不思議な存在だと思います。
透き通るような綺麗な目
それを隠す髪は漆黒でさらさらとしていて。
彼の素顔を見たのは、居残っていた彼を仮眠室から覗いた時。
長い前髪がないだけでも、その綺麗な顔は際立っていました。
「…隠さなくてもいいのに…」
それを伝えると過呼吸になりかけていたので…なんかしらのトラウマがあるのでしょう。
でも…
「勿体ないですね…」
会長…明人に話してみましょうか…でも本人がいやがっていたので…
「…先輩?」
「…!?ど、どうかしましたか?」
「あ…えっと…調味料、どこですか?」
考えているとキッチンから笹川君がこえをかけていました。私は場所を教えるとありがとうとそのまま戻っていきます。
…さっきまで、死にそうな顔をしていたのに、いまはもう私の為に料理を作っている。
本当に―
「不思議な子ですね」
私はクスリと笑いました。
副会長side end
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