第2章

13/20

101人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
――――― 「ここで、大丈夫です。」 「…今更ですが、よくこんなところに住みますね…」 あのあと。片付けをしてから、寮まで副会長が送ってくれてます。 僕の寮は生徒会専用棟から離れていて、ログハウスような雰囲気のものです。 「まぁ…できるだけ、質素にしたいってお願いしたので…」 「そうですか…」 副会長はそういうと、すこし黙る。 「あ、僕はそろそろ―」 「…笹川君。」 「?はい?」 真面目に話始めた副会長。どうしたんだろう…? 「…雫…と呼んでもいいですか?」 「……できたら君はつけてください。」 「…親衛隊の事もありますからね…わかりました。雫君」 親衛隊…ファンクラブのようなものだ。過激なことはそうそうしないけれど、生徒会役員命…みたいなところがあって、ちょっと危ないらしい。僕もすこし被害にあってるけど。(多分副会長は知らない) 「あと…もし、よければ、私の事も…」 「えっと…?」 「な、名前でお願いできますか…?」 …何これ。腹黒副会長がデレてる。雪先輩とは違った子犬感で少し可愛いなんて思ってしまった。 「…竜也先輩」 「………!!ありがとうございます!!」 ぱぁっと笑う副k…竜也先輩は本当に犬のようだった。その笑顔は花みたいに明るくて、ちょっと見とれた。 「あ、私はこれで…」 「はい。ありがとうございます竜也先輩。また明日」 「はい!!」 そんなこんなで先輩と別れた
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加