101人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「…」
その真ん中に、雫は居た。明らかに制裁だと思われる現場。でも、様子が少し違った。
「雫様…もうやめま…」
「…いいから。君たちは金刺くんが気に入らないんでしょう?」
「でも、これ以上は雫様が…っ」
「でも、そうしたら金刺くんにやるんでしょ?」
「……っ」
雫はどうやら…誠を庇って制裁を受けているようだった。
「なら、僕にやって?僕なら…誰も気にしない。金刺くんにやったら、君たちの大好きな会長さんや副会長が悲しむよ?君たちを嫌うよ?僕なら…僕なら、嫌いにもならないし、悲しまれもしないから。」
そう、ふわりと笑って
「……っ!!」
親衛隊に、殴られ始めた。何人かは躊躇ってやらないものの、10人近くが殴る蹴るしている。俺は…みることしかできなかった。出ていったら雫の努力が無駄になるし…あの子達が、可愛そうになる。
俺はその光景をみていられなくなり、生徒会室に舞い戻った。
雪side end
最初のコメントを投稿しよう!