第3章

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「…」 その真ん中に、雫は居た。明らかに制裁だと思われる現場。でも、様子が少し違った。 「雫様…もうやめま…」 「…いいから。君たちは金刺くんが気に入らないんでしょう?」 「でも、これ以上は雫様が…っ」 「でも、そうしたら金刺くんにやるんでしょ?」 「……っ」 雫はどうやら…誠を庇って制裁を受けているようだった。 「なら、僕にやって?僕なら…誰も気にしない。金刺くんにやったら、君たちの大好きな会長さんや副会長が悲しむよ?君たちを嫌うよ?僕なら…僕なら、嫌いにもならないし、悲しまれもしないから。」 そう、ふわりと笑って 「……っ!!」 親衛隊に、殴られ始めた。何人かは躊躇ってやらないものの、10人近くが殴る蹴るしている。俺は…みることしかできなかった。出ていったら雫の努力が無駄になるし…あの子達が、可愛そうになる。 俺はその光景をみていられなくなり、生徒会室に舞い戻った。 雪side end
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