第3章

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side 優 小鳥遊副会長に呼び出され、書記さんの話を(何故か俺が翻訳して)聞いた。 …正直、怒りで一杯だ。 雫の様子はいつもと変わりなかったから…わからなかった。 令也もなにも言ってないから知らない。 そんな風に重い空気でいると… 「た…ただいま…?あれ…?なんで優…」 ふらり、とふらつきながらも、ぱっとみ何もない雫が現れた。 「雑用」 「は、はい…あ、お茶ですか?今入れます…」 「コーヒーがいい…じゃなくてな…」 「?」 「雑用…お前、お手洗いにしては長かったな。」 「そうですか…?」 「長いよー笹川たん」 「「まるで制裁でもうけてたみたいに!!」」 「こら双子!!これじゃ書記さんの尾行がバレて…」 「…優、その一言で僕は状況が飲み込めたよありがとう」 「あ…」 まずったぁぁぁ!!思いっきり棒読みの雫と小鳥遊副会長の冷たい目線が痛い!!その上廉礫のニヤニヤとチャラ副会長と会長のやれやれ目線がもっときつい!! 「…ばれた、んですね…ははは…」 「雑用、いくらなんでもやりすぎだ。」 「そーだよ。笹川たんの身体はみたかんじそんなに強くなさそーだしー?」 「「明らかに目が死んでるし!!」」 乾いた笑いの雫に、生徒会役員は言葉をかける。…つか、 「小鳥遊副会長以外はよくそんな事言えますね?」 俺は思わず口を出していた。 「何?」 「「一般生徒がなにいってんのー?」」 「生徒会の問題だよー?」 反論は気にしない。俺は、扉の前で固まっている雫に近づく。 「な、何、優…」 「…雫がこんな風になってるのは、あんたらが黒まりもに構ってたからだよ?」 「っ!!」 そして、雫のシャツの前を引きちぎった。
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