第3章

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------------------ 部屋につくと、雪先輩に雫を共有リビングのソファに寝かせてもらう。 「……ここ…?」 「あぁ、そこでお願いします。」 「……ベッド…?」 ベッドに寝かせないの?だろうか。彼はソファに毛布を敷く俺に問いかける。 「雫の部屋、入ってもいいんですけど…多分、雫は望まないだろうし。あと、ここで寝かせたほうが先生呼べますし。」 「……先生……?」 「保健の女の先生です。部屋よりいいと思いますから…」 「…呼ぶ……?」 「呼んでありますよ。雫が倒れたって言ったらすぐにくるって。」 「…保健室……?」 「保健室に行くと多分、今日は部屋に帰ってこれないと思いますから。」 「……?」 …これで会話が通じているからすごいよな。首をかしげた彼を横目に、俺は雫を見る。 おそらく、積み重なった疲労と精神的なストレスが原因だろう。意識を失っている雫は無防備になる。いつも子猫のように気を張っている彼だから、こんな風になるのは少なくない。俺はそっと毛布(俺の私物)をかけてやる。 しばらくして、雪先輩は心配そうにしていたから帰らせ、待っていると… 「やほー☆」 「遅いですよ、先生」 「あははー、これでも急いだんですよー?☆」 待ち人がやってきた。
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