33人が本棚に入れています
本棚に追加
「ククッ…フッハハハハハてめぇ面白れぇな。
てめぇ名は?」
「…ナカコクの中佐でサセトだ」
物おじせず噛み付いてきたサセトに面白い奴だと笑うマリアに未だイライラが収まらないサセトは睨んだまま自己紹介する。
「殺り合うのは次だ次、それよりも本題に入ろうじゃねーか」
座る様に促されたサセトは舌打ちをした後、落ち着かせるように息を吐き来客用のソファーへ腰掛けると、机を挟んだ向かい側へマリアも座る。
「んじゃ、まずはてめーんとっから資料提示してもらおーか」
「…俺ん所はます中海であるセトウチがあるからそこの調査、海洋改善を試みとる。
あそこは外海と比べると汚染具合が少しはマシじゃけーな」
サセトはそう説明しながら鞄からタブレットを取り出し操作すると、いくつかの資料が出現し、その資料を元に軽い解説をする。
「まぁうちん所これくらいや。
正直あんまりこれといった大きな成果はない。
じゃけーそちらさんの資料を参考にさせてほしいんやけど」
一通り解説を終えたサセトは今度はそちらの番だと言わんばかりにマリアを見る。
最初のコメントを投稿しよう!