それは許可できない

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「…もしさ、俺が死んだ時にはセトウチの海へ葬ってくれないか?」 「……は?何言うとんのや。 遺言は紙にでも書いとけや」 「冗談とかじゃのーて本気の話じゃけ」 「サセらしくもない」 「このご時世何が起こるかわからん。 俺とて例外じゃないけーな。 じゃけー…」 「俺は許さへんで」 「は?」 「お前が勝手に死ぬとか許さへん」 「別に自害しようとかそーゆー訳じ…」 「そうやない。いかなる戦闘だろうが俺の目の届く範囲で…いや、俺の居ない所だろうがお前が死ぬ事は許さへん」 ・・・ 「お前がそれを言うんな」 ・・・ 「だからや。 お前だけやない。この西国の者皆や」 「それは俺だって一緒じゃけーな。 もうあの時の様な事にはさせん」 「頼りにしとるでサセト中佐」 「当然!…じゃのーて!」 「おっと時間や。 お前の遺言は受け取らんけーな」 「橋倉!」 「俺は西の総統のクラや。 サセト中佐、これは俺からの…総統としての命令や、絶対に死ぬな。いついかなる時も生き残る事を優先するように。 俺の為に働いてもらうからな」 「ッ!! ……総統の仰せのままに………」
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