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そして案内された部屋の奥にどっしりと構えているのは恰幅の良い獣人の男だ。
「マリア様、西のナカコクの使者つれてきましちゃ…あ、うぅ」
「てか男かよ!」
「あ゙ぁ?んだとテメー。
死にてぇのか?
そしてユーリン、テメーも一々噛むんじゃねーよ」
部屋の主がサセトの想像していた人物とは違っていた事に、思わずサセトは声を上げた。
するとマリアはギロリと睨みギシッと音をたて椅子から立ち上がりサセトの目の前に立ちサセトを見下ろす。
「立つとデケぇ!!」
「テメーは中佐という割には小させえな?
仁とユーリンよりちいせぇじゃねーかよ」
サセトの素直な感想にマリアは出入り口に控えている自分の部下とサセトを見比べ鼻で笑う。
「なんじゃワレ、俺に喧嘩売っとんのか。
売っとんなら買っちゃるで」
身長の事を言われたサセトはカチンときて、マリアを睨みつけ、武器に手を掛け殺気を著する。
そんな様子をユーリンはアワアワと睨み合う二人を交互に見、仁はマリア様へ無礼な発言許さないと吠える。
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