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でも、何で私は天国へ行かない訳?
あっちへ行く時間とか、迎えが遅れてるのか、よく解らないけど…仕方なく皆を観察していると。
大泣きしてる和真発見…、あんなに泣いてくれるのか、と見ていたら……ん?
こっち見てる?
見えてんの!?
試しに笑顔で手を振ってみた、ら。
阿呆面した和真が、片手を挙げた…
と、あれから何故か10年も私はこの世にいて、和真だけが私に気づいてくれた。
私は、あの時のままセーラー服を着た16才で。
同い年の双子の姉、加奈と和真は26才になった。
その大切な二人が結婚して本当によかったよ…
和真、最後まで、ありがとう。本当いろんな意味で!あんたには感謝してるよ。
『……次、誓いのキスだから…俺の体、さなに貸してやる!それで、また元気になれるだろお前』
アホ和真。
私に貸してやる。って、カッコつけて言ったくせに!そんなぐちゃぐちゃな泣きかたするから、私の加奈とのファーストキスが!あんたの涙と鼻水の味じゃんか!
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