第1章 少女と青年

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視点[みすぼらしい子供] ここは、ある貴族の屋敷地下にある牢屋の中。 牢屋の中にはみすぼらしい子供が一人だけいる。 環境は子供が生きるには不相応な環境で、何よりも湿度が高くカビ臭さが蔓延してる中で、またそれとは違う臭いもする。 それはこの牢屋の部屋の隅っこに放置してある、今ではそれが何なのか最早その知るべきすべがない。 視点は子供に戻り、首には鉄で出来た厚さ10cmはありそうな頑丈な首輪と両手足にもこれと同じような物がついてる。 みすぼらしい子供「・・・」 子供の目には何も写らない。 そう人形の様に・・・ そこに、地下室唯一の出入り口の階段から誰かが降りてきた。 みすぼらしい子供「・・・」 子供は目を動かす事も無くただ、階段から降りてきた者の日課に付き合うだけだった。 その者の格好は、高価な装飾品に高価な衣服を着飾ってそして顔には脂と汗でテカテカして、はちきれんばかりの腹をボヨンボヨンと動かしながら牢屋の前に来た。 ?「ハァハァ…さて、今日何して遊ぼうかなグヒヒ」 そう言うと男は近くにあった鞭を手に取り牢屋の中には入って行ったのだった。
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