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「え?」
私はその高さで目をぱちくりさせた。
「…お腹…?」
「うん、いたいの?」
「…ううん…大丈夫…だよ」
私は頭にハテナマークを飛び交わせながら、大丈夫だと返事をした。
けれどすぐに合点がいく。
子供にとって、体調が悪いというのは、イコール『お腹が痛い』に結びつくのかもしれない。
私は一人っ子なので姪や甥もいないし、まだ子供のいる友達も稀(マレ)だったので
子供の発想や素直さに触れてとても新鮮な気持ちになった。
「さ、もう少しだからがんばろうね。パパとママが待ってるかもしれないしね」
「うん!ぼくがおねえさんをつれてってあげるね。とけいだいのところに、けがをした人を見てくれるところがあるってママがいってたから」
…確かに、本部には救護テントもあったかもしれない。
「わ、ケントくんかっこいい。おねえさん男らしい子、すごく好きだな」
ケントくんは得意気な顔をして歩き出した。
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