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「花火…きれいでしたね」
渉さんとの二回目の花火。
一回目は…
あの日、渉さんとの初めてを過ごした日…
私には本当に特別な日だったから
今日の花火で
渉さんもあの時を思い出してくれるかな…
…なんて、楽しみにしてたんだけど
どうやら渉さんは…
機嫌が悪いらしい…
花火の最中(ｻｲﾁｭｳ)も
私の笑顔が虚(ﾑﾅ)しくなるくらい
渉さんは私が横にいるのも忘れて
一人で空を見てるみたいだった。
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