第1章

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お人形レディは本当にいい匂いだなぁ・・・ハァハァハア。 急にパトちゃんが吠えたから気付いたけど、男の人がパトちゃんを撫でようとしている。 『女の子見ながら撫でるなんて、失礼だワン!!』 びっくりして立ち上がったその人とうちを見て奥のおじさんが笑い出したよ。 「わはは!ふたり、何だか似ているな。親戚か?」 「な、何言うのですか!は、初めて会うお客さんですよ!」 「他人でそこまで似ているとはな。まあ、お前は犬にも吠えられるんだから彼に失礼だな。若い娘追いかけるのやめて犬との交友考えたらどうだ?わはは!」 パトちゃんは、まだ唸っているよ。 うちとよっちゃんとレディをチラリズムして、男の人の呟いた言葉が… ぐひひひひぃぃぃカッコイイんだ! 「…ぼ、僕は生涯現役だからっ」 キヤァァァァァ!カッコイイ!!うちも言ってみたい~!! うっとり思っていたら、パトちゃんが聞いたことのないような声で吠えているし、お人形レディが真っ黒ボディでピンクのツクツクの、角をはやして真っ赤な目で睨み付けているよ。 ぴよさんや、yuuさんより怖いよ。 うちの愛棒まで縮こまって震えているのに…。ぐひひひひぃぃぃ♪男の人は平然としているんだよ。カッコイイ!!! 「黄鬼2、彼を案内してあげてきなさい」 おじさんはよっちゃんから渡された封筒を開けながら、こちらも見ずに言ったよ。 『その黄鬼と行くんだ、ワン!!』 『その方がイイネ』 逆毛を立てたままのパトちゃんと、よっちゃんが背中を押すように送り出してくれたよ。 うち、直感でこの人とは分かり合える気がしたんだよ。後でうちのお気に入りエアレディや、グッズを見せてあげようかな…ぐひひひぃぃぃ。 作者の消耗があまりに酷い為、酒井sideは強制終了させて頂きます。(酒井sideはマジきつい~(>_<))
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