第1話 ゆつきの回想

35/40
71人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
ワタシは有頂天だった。生まれて初めて彼女が出来たのだ。 もっとも他に五人の相手がいるから、六分の一の彼女だけど、それでもワタシは嬉しかった。 「じゃあさぁ、ご飯食べ終わったらラブホ行こうね」 さや先輩がまるで小悪魔のように可愛らしく微笑む。 付き合い始めた当日にラブホテルってどうなの。と思う反面、ワタシの胸は期待で高まっていた。 明日香がとあとエッチをしているのを知って以来、ずっとエッチに興味があって、早く自分も体験してみたかったのだ。 「はい。お願いします」 「ちょ、そんなに改まらなくたっていいじゃん」 さや先輩が可笑しそうに笑う。 「はい。すみません」 「ちょっと、ちょっとゆっきー。私たち付き合い始めたんだよ。タメ口で良いんだってば」 「はい。分かりました」 「もう、でもさぁ、ゆっきーって真面目でスレてなくて可愛いよ」 大好きな先輩に可愛いなんて言われて微笑まれたら、嬉しさ以上に恥ずかしさが勝って、ワタシの顔は真っ赤になった。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!