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美咲:最愛のあの子に捧げるために、私は頑張った。
松坂:捧げるもの、それは!
京介:愛と!
臨也:勇気と!
美咲:京介!!!!!
松坂:以外のものだった。
京介:そんな俺は思った。
臨也:「人生って、なんだろうな・・・?」
美咲:それはもしかしたら愛かもしれない。
松坂:でも夕飯時には忘れた。
京介:次の日。
臨也:とうとう出会ってしまった。
美咲:そう、それは最愛の・・・!
松坂:アイツだ。
京介:多分、アイツだ。
臨也:恐らくアイツ。
美咲:そうそう、カッコイイアイツよ!
松坂:思い出した、そいつは・・・
京介:「ふぇぇ」
臨也:幼女だった。
美咲:そしてその幼女の横にいるカッコイイ男は!
松坂:「久しいな」
京介:「兄さん!」
臨也:そして渡米した。
「これからどうすればいいのよ!?」
ガン! と机を拳で叩く美咲。その音と気迫に男性陣はビクつく。
「ふっ、落ち着けよ。俺はいい展開だと思うがな」
「うっさい! その帽子引きちぎるわよ!」
「・・・・・・・・・」
腕を組んでいた松坂は美咲の言葉により、手を膝に置き姿勢がよくなった。
そんな様子を横目に見た美咲は、臨也を睨みつけ言う。
「大体園崎! 渡米ってなによ渡米って! なんで外国行くのよ!!!」
「主人公の苦悩の末さ」
「どこが苦悩してるの!? きぃぃぃぃ!!!」
思い通りにいかないせいか、どこか八つ当たりをした美咲は息が乱れる。
そして息を整え、美咲は静かに口を開いた。
「ま、まぁたかが小説だしね。もうそろそろ帰りたいし早く済ませてしまいましょ」
コホン、と咳払いをするといつものような凛とした雰囲気を出す。
「この調子ならすぐ終わるだろ。頑張ろ?」
「えぇ、頑張りましょう京介!!!」
慰めるように微笑んだ京介の顔を見ると、一気にテンションがあがった美咲。
「正直臨也も飽きてるだろ?」
「まぁぶっちゃけ」
京介の言葉をあっさりと認める臨也。
松坂と美咲はその姿にイラッ、ときたが。
「ならとっとと終わらせるわよ? 次は・・・私からね」
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