Act.14 そして歯車は動き出す

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 左腕は砕け散ったが、再び集まって元の形を形成する。異形が、翼で空中に飛び上がる。  そして、そのまま空中から加速度を付けてルークに体当たりする。 「ぐ、おっ!?」  凄まじい加速度に、ルークが引きずられる。 「何の、負けぬ!ぬうぅおおおおおおおおおっ!!!」  ルークが、足を踏ん張ってそれを止める。  異形の体中の顔が、不気味な笑みを浮かべる。 「なっ!?」  ルークも、その笑みから、敵が何をするつもりか気付いたが、時は既に遅かった。  異形の体中から、そして、ルークに密着した状態で再び光線が放たれる。 「ぐおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」  光線が、ルークの身体を幾重にも貫く。 「ルーク!!」 「何の、この程度!!」  ルークが、異形を掴み、何度も地面に叩きつける。ルークの身体のあちこちから、血が流れている。  ルークの爪をへし折り、異形が、飛び立つ。ルークもまた、傷を推してそれを追撃する。 「…核を破壊しなくては奴は何度でも再生してしまう…!」  ギルティアは考える。あまり時間をかけては、取り返しのつかない事になる可能性もある。今のギルティアには方法があった。  だが、それを行ってしまえば、エルヴズユンデの修復はまだ不可能になる。  しかし、これ以上仲間が傷つく事を、許す訳には行かなかった。
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