第1章

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二年生の教室の前では・・ 「和希は、早く用事を済ませて教室に戻れば」 「それは、柚月だって同じだろう?」 「私は、悠ちゃんに渡すものがあるから来たの。」 「俺に渡すもの?」 「悠ちゃんにお弁当作ってきたの。悠ちゃんお弁当持ってきてないと思って」 「柚月、ありがとう。」 「悠ちゃん!?」 柚月は、悠一の優しい言葉に嬉しくて仕方がなかった。 キーンコーンカーンコーン♪ 「次は、選択の授業。じゃあ悠ちゃん」 「ありがとう。美味しく食べるよ。」 「・・・・・・・。」 「和希、そう言えば俺に・・」 「忘れた。」 そう言って和希も教室に戻って行った 「可愛らしい後輩ね。」 「梓・・」 「わざわざお弁当まで作ってくれて彼女だったりして」 「違うよ。柚月は、可愛い妹だよ。」 「可愛い妹ね~。」 悠一は、クラスメイトと話をしていた。 教室に戻って来た二人は・・ 「柚月、ほら教科書とノートと筆記用具」 「葵衣、ありがとう。」 「柚月ずるいぞ。」 「べぇー。」 柚月は、怒って葵衣と授業に急いで行った。
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